FLAMENCO GUITAR
フラメンコギターとは
フラメンコ音楽を演奏する際に使用されるギターです。
まずはハード面から。
ギター本体はクラシックギターと同じ形状です。
ただし、残響は少なく歯切れの良い音を求めています。
歯切れの良い音を追求するあまり、購入後にブリッジを低く削ることも行います。
当然、ビビり音というフレットと弦が触れて起こるノイズが発生しますが多少は容認されます。
また、ギター本体を薬指や中指で軽く叩くゴルペという技術を多用するので、ギター本体の保護のためにアクリルのシートを貼っています。
弦はナイロン弦。
クラシックギターの弦を使う人もいますし、フラメンコギター専用弦を使う人もいます。
個人的な感想ですが、フラメンコギター弦は堅いので使いにくい感じがします。
特に伴奏ではカポタストを使うケースが多く、堅い弦である必要は少ないように思います。
音楽的な特徴①
【音階】
長調=明るい
短調=暗い
スペイン音階=ミを主音とした半音階を多用
一口にフラメンコと言うものの、数十種類の曲種があります。
類似曲が多いので全てを覚える必要はありませんし、数十種類あっても音階は上記の3種類です。
スペイン音階:ジャズではスパニッシュスケールと言いますが、フラメンコでは「ミの旋法」と呼びます。
フラメンコ音楽にはイスラムやユダヤの痕跡があるとされていますが、この音階がまさにその痕跡で物悲しい独特な響きを奏でます。このオリエンタルな響きが私たち日本人の心をひきつけて止まない理由の一つですね。
音楽的な特徴②
【演奏法】
☆ラスゲアード奏法☆
フラメンコの特徴的な「かき鳴らし奏法」です。
小指から人差し指を親指に引っ掛けて、はじくように音を出します。
連続して「デコピン」するような弾き方は、電気的に音を拡大する術がなかった時代に大きな音を出すために生み出された奏法。
音階よりもなによりも、この右手の演奏技術がフラメンコらしさを感じさせるのだと思います。